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高機能材料の最高益更新を追い風に、グローバルな生産・販売体制の最適化と新製品、新事業の開発加速に取り組んでまいります。

  • 代表取締役社長 田中 公章

株主の皆様には、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご支援を賜り厚くお礼申し上げます。


2020年3月期の連結経営成績について

 2020年3月期の経営環境は、米中貿易摩擦の長期化や中国経済の減速などに加え、期末にかけては新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が経済活動に悪影響を及ぼすなど、先行き不透明な状況で推移しました。
 こうしたなか、ゼオングループはエラストマー素材事業において採算性の向上とグローバル展開の強化に努め、高機能材料事業では付加価値の高い新製品の開発に注力しました。

 この結果、当期の業績は、エラストマー素材事業が世界経済の減速と市況軟化の影響で減収減益となったことを受け、連結売上高、連結営業利益、連結経常利益が前期比で減少しました。一方、減損等の特別損失が減少したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比9.4%の増益となりました。年間配当金は1株あたり21円と、10期連続の増配とさせていただいております。

 事業セグメントの状況を概観すると、エラストマー素材事業は、前述の通り経済減速等の影響から売上高、営業利益ともに前期を下回りました。一方、高機能材料事業は、光学樹脂、光学フィルム、電池材料の販売が堅調に推移したことから増収増益となり、売上高、営業利益ともに過去最高を達成しました。

グローバル戦略の進捗状況と今後の展開方針

 エラストマー素材事業では、タイのアクリルゴム製造工場の建設が大詰めを迎えています。完工後は日米3拠点と合わせて年産22,000トン体制が確立することになり、安定供給により世界の自動車産業を確実に支えていきたいと考えます。またシンガポールでは、2017年に営業を開始したアジア技術サポートラボラトリー(ATSL)を中核拠点に、成長著しいASEAN・インド域の特殊ゴム市場に最適なソリューションを発信・提案しています。

 北米においては、2017年、IT産業の集積地であるシリコンバレーに高機能樹脂や光学フィルム、電池材料などを手掛けるゼオン・スペシャリティ・マテリアルズ(ZSM)社を設立しました。現在はZSM社を中核拠点に、綿密なマーケティングに基づいて市場ニーズへの的確な対応を進めています。また、本年4月には医療機器分野への投資に特化した海外ベンチャーファンドへの出資を決定。先端医療技術の収集やベンチャー企業との協業案件の発掘に取り組んでまいります。

新型コロナウイルスへの対応策

 新型コロナウイルスの感染拡大により、世界各国の経済・社会は2008年の世界金融危機を上回る重大な危機に直面しています。日本は欧米諸国より感染者・死亡者ともに少ないとはいえ、今に至るも完全な収束が見通せない状態が続いています。

 ゼオンでは本年1月より「従業員やその家族等の健康・安全の確保」「安定的な資金繰り」「サプライチェーンの維持」の3点を中心に迅速かつ的確な対応策を実施してきました。従業員の安全確保については、在宅勤務・時差出勤の促進や出張の禁止・制限など社会の感染拡大にも貢献する取り組みを積極的に進めております。資金繰りに関しては、現状不安はないものの今後の流動性リスクの顕在化に備えて、既存のCP発行枠に加え500億円のコミットメントラインを設定することとしました。サプライチェーンの維持については、国内外の製造拠点において感染防止策を徹底した上で、ほぼ正常通りの生産活動を維持しているほか、海外の営業拠点でも在宅勤務を組み込んだ機動的な態勢でお取引先のニーズに応えています。

 急速に悪化する世界経済の下での売上高の激減など、今後、ゼオングループを取り巻く経営環境も大変厳しくなるものと懸念されます。ゼオンはこの環境の激変に対し、在庫削減やコスト削減をはじめとした緊急対策をグループ一丸となって実践し、対処してまいります。

(2020年6月)

代表取締役社長 田中 公章

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