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中期経営計画「SZ-20 PhaseⅡ」のもと、積極的な研究開発投資を通じて、競争力のさらなる強化を図り、持続的な利益成長をめざしてまいります。

株主の皆様には、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご支援を賜り厚くお礼申し上げます。

代表取締役会長 古河 直純 代表取締役会長 古河 直純
代表取締役社長 田中 公章 代表取締役社長 田中 公章

2016年3月期の事業環境と経営成績について

 2016年3月期の経営環境は、中国経済の減速懸念が強まるなど、総じて軟調に推移いたしました。当社グループを取り巻く市場環境も、原料価格、海外市況、為替レートなど、多くの面で不安定な状態が続きました。
 こうしたなか、当社グループはエラストマー素材事業では採算性の向上と、生産・販売におけるグローバル展開の加速、高機能材料事業では付加価値の高い新製品の開発と事業拡大に取り組みました。また前期に引き続き、「ZΣ運動」によるコスト低減に努めました。この結果、当期の連結業績は、連結売上高と当期純利益は前期より減少したものの、連結営業利益は前期比5.7%、連結経常利益は前期比3.4%の増益となり、中期経営計画「SZ-20 PhaseⅡ」の目標達成に弾みをつけることが出来ました。

 事業別に概観しますと、エラストマー素材事業では、ゴム、化成品が市況悪化の影響により売上減となりましたが、営業利益はいずれも前期を上回りました。ラテックスは海外手袋用途で需要が旺盛であったことなどを受け、売上高、営業利益ともに前期比増となりました。高機能材料事業では、高機能ケミカルの販売が振るわなかったものの、高機能部材が堅調だったことなどにより増収を確保いたしました。

中期経営計画「SZ-20 PhaseⅡ」の進捗状況

 当社グループは2020年のありたい姿を「化学の力で未来を今日にするZEON」と設定し、そのビジョン実現までの道筋を中期経営計画「「SZ-20」としてまとめました。2015年3月期から2017年3月期までの3カ年を対象とする「SZ-20 PhaseⅡ」では、エラストマー素材事業と高機能材料事業のそれぞれの強みを磨き上げ、この両輪でグローバルに事業を拡大することを基本戦略に掲げています。

 エラストマー素材事業では、2016年4月にシンガポール工場のS-SBR製造能力を倍増。年間約7万トンとなり、徳山工場との二拠点生産体制を確立しました。徳山工場は、低燃費タイヤ向けS-SBRを中心に、新たな生産技術と差別化製品を世界に発信するマザー工場としての機能を果たしていくことになります。さらにラテックス関連は、NBR手袋市場が医療用を中心に年率7%で成長を続けていることを踏まえ、新製品の市場投入など積極的な施策により売上拡大をめざしていく方針です。

 高機能材料事業では、情報用部材、エナジー用部材、メディカルデバイスを重点分野に定めています。なかでも携帯端末の液晶ディスプレイに使用されるZeonorFilm®は、当社が世界で初めて溶融押出法で生産に成功した光学フィルムです。液晶パネル市場は需要回復の兆しが見え始めており、さらには、今後大きく伸びるOLED(有機発光ダイオード)向け市場にも一層の拡販に努めてまいります。

中長期的な成長戦略

 日本ゼオンは1950年の設立以来、先進的な独自技術を通じて世界の産業発展をリードしてまいりました。「世界初」「世界一」を冠した製品・事業が多いという事実が、その独創性と革新性を証明しています。当社グループは今後も、内部留保の多くを研究開発投資に振り向けて「日本ゼオンらしい」商品群の創出に努めると同時に、「ZΣ運動」によるコスト削減の取り組みを加速し、競争力の強化と持続的な利益成長を追求してまいります。

 エラストマー素材事業では、水素化NBR(Zetpol®)の高耐熱性新製品に注力し、自動車のガスケットやシール、タイミングベルト用心線処理剤への採用拡大を進めていきます。また、C5ケミカル事業の成長戦略として、感光性フレキソ版用被覆材やエラスティックフィルムなど、さまざまな用途に適用可能な非対称SIS製品の拡充に取り組みます。高機能材料事業では、世界初の光センサー型FFR*測定デバイスの売上拡大を図るとともに、カーボンナノチューブの新用途の開発に力を注いでいく計画です。

*FFR:冠血流予備量比。冠動脈内に狭窄病変があるとき、病変により血流がどの程度阻害されているかを計測する指標。

(2016年6月)

代表取締役会長 古河 直純

代表取締役社長 田中 公章

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